浄水器のフィルター交換


浄水器のフィルター交換/メンテナンスにお伺いしました、旧タイプのACRT-550MPSです、現行タイプより5cm程厚みがあります。この浄水器も使用開始から10年目に突入しました、逆浸透膜浄水器の耐用年数についてよくご質問を頂きます、公に提出する書類には一般的な家電品と同等の「8年」と記載していますが、アクアカルテックでは10年位を一つの目処として考えています。

私自身は同じ逆浸透膜浄水器(ACRA-545P)をもう18年使用しています、電動増圧ポンプの音は少し大きくなりましたが特に大きな問題も無く順調に稼働しています。長く使用できる浄水器ではありますが、経年でフィルターハウジングや各パーツの強度が低下する場合もあります。

弊社浄水器メンテナンスでは単にフィルター交換だけではなくゴムパッキンや消耗部品を年次ごと計画的に交換しながら浄水器を15年良好に保全する事を目途として浄水器のメンテナンスを行っています。

逆浸透膜浄水器のメンテナンスで最低限行わなければならない項目の一つがプレフィルターの交換です、ACRT-550MPSの場合は3本のプレフィルターがあります、1st:5ミクロンセディメントフィルター、2nd:プレカーボンフィルター、3rd:1ミクロンセディメントフィルター。

セディメントフィルターは水中の大きな不純物を除去して逆浸透膜フィルターの目詰まりを防ぎます、プレカーボンフィルターは主に水道水中の遊離残留塩素を除去して逆浸透膜フィルターを構成するポリアミド樹脂を遊離残留塩素による溶解から守ります。

プレフィルターの役割は逆浸透膜フィルターを保護する事が目的です、プレフィルターを適正に交換する事により逆浸透膜フィルターは3年~5年と長期間同じ除去性能を維持する事ができるのです。

もう一つは貯水タンクの空気圧補正、貯水タンクの内部には空気の入ったボール状のダイアフラムが内蔵されています、そのダイアフラムを押し縮める様に浄水器から純水を押し込んでゆきます、浄水蛇口を開栓するとダイアフラムの復元力で純水を押し出す仕組みです。

浄水器を1年使用するとダイアフラムの空気圧は20~30%低下します、空気圧が下がると浄水蛇口からの吐水速度も下がりますので浄水器のメンテナンス時には空気を補充して空気圧補正する必要があります。空気圧補正をしないで放置してしまうと吐水速度が低下するばかりではなく、ダイアフラムが過度に変形するためダイアフラムに孔が空いてしまう事もあります、こうなると貯水タンクごと交換となってしまいます。


今回の浄水器メンテナンスでは除去率95%以上、造水速度150ml/分以上と逆浸透膜フィルターの状態は良好でしたので、フィルター交換はプレフィルターのみです、写真は逆浸透膜フィルターのフラッシュ洗浄を行っているところです。

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浄水器/アクアカルテック