ボトルドウォーターと浄水器の水①
写真は全て逆浸透膜浄水器の純水をボトリングしたボトルドウォーターです、海外では純水=ピュアウォーターが珍しくありませんが、日本でボトルドウォーターと言えば天然水=ナチュラルウォーターが主流です。
日本のボトルドウォーターに使用される天然水はどの様な水なのでしょう、その水は安全なのでしょうか。
弊社で逆浸透膜浄水器の販売を開始した当初は様々な種類のボトルドウォーターを購入しては蒸発残留物濃度を計測したり、味を確認したりして逆浸透膜浄水器の純水と比較する事をよく行っていました。日本製のボトルドウォーターや海外で有名所のボルビック、ヴィッテル、コントレックスなど、全て天然水=ナチュラルウォーターです。
最初に気がついたのは軟水の位置づけとなるボルビック、ヴィッテルなどでも蒸発残留物濃度(=ミネラル濃度に近い数値です)は200ppm前後と日本の水道水に比較しても高く、逆浸透膜浄水器の純水と比較すれば明らかに水以外の「味」を感じる水である事です。それに対して日本製のボトルドウォーターの蒸発残留物濃度は概ね70ppm前後と非常に低くなっていて、水以外の味が少なく、日本人には飲みやすい水となっています。
蒸発残留物濃度が低い=ミネラル濃度が低いとなりますので、外国製ボトルドウォーターの1/3程度のミネラル含有量と考えれば、ミネラルたっぷりのミネラルウォーターとは言い難い内容になります。一方で水に含まれるミネラルは無機ミネラルですから人体への吸収効率は低くなり、水に含まれるミネラルを栄養源として期待する価値は低いものです。
水には水自体の味があり、水に溶けたミネラルが水に別の味を付加します、水の味も人それぞれ様々好みがありますので、ご自分の好きな味が有るのでしょうし、これは嗜好品の世界なので否定するものではありませんが、水の味に違いがあれば、それは水の中の不純物の味です。ただ、ミネラル濃度の高い水の地域で生活する人は排尿器官に負担が掛かり、結石を患う確率が高くなるという話もあります。
では安全性についてですが、水の基準と言えば日本では水道の水道水質基準があり、この基準は51項目となっています、日本のボトルドウォーターも同様の基準かと思ったのですが調べてみるとボトルドウォーターは清涼飲料水のカテゴリー分類されていて、基準項目も水道よりも少ない18項目となっています。水道に比べると30項目以上検査項目が少ない訳です。
少し長くなりましたので次回へ続きます。
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