ボトルドウォーターと浄水器の水②
水道水質基準は51項目あるのにボトルドウォーターは清涼飲料水の基準が適応される為、18項目しかありません。
水道水質基準の半分以下の有害物質しか安全性を確認しなくとも良いわけです、有害物質の種類は非常に多くアメリカの水道水などでは240以上の種類があります、検査をしていない項目は基本的に基準値以内か基準値超かは判りません。例えば井戸水の水質検査、検査費用を抑えるために項目数を絞って11~15項目位の井戸水基本検査なるコースがあります、この検査を選択した場合は硝酸性窒素などは検査項目に含まれていますが、ヒ素、マンガンなど毒性の高い有害物質は含まれていません。
井戸水基本検査で全項目に於いて「飲用適」の結果が出ていてもヒ素やマンガンなどの有害物質が水道水質基準値を超えている可能性もある訳です。
日本のトップメーカーが販売するボトルドウォーターであれば、18項目だけでは無く、自主的に水道水質基準に近い項目数を検査しているのかも知れませんが、逆浸透膜浄水器の純水を飲み慣れた身からするとトップメーカーのボトルドウォーターでも明らかに水以外の酸味の様な味を感じてしまうものも有りました。
欧州ではボトルドウォーターも長い歴史があり、水源を山ごと管理して、その水質を守っています、一方、日本でボトルドウォーターの走りは恐らく「六甲のおいしい水」辺りでしょうか、六甲のおいしい水は住宅地のすぐ脇で採水された地下水です。
日本製のボトルドウォーターで「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素」の簡易パックテストを行った事があります、水を透明なパックに吸い込ませると中の薬剤と反応して硝酸性窒素の濃度に応じて赤く染まる仕組みです。硝酸性窒素は水道水でも多少含まれている物質ですのでパックテストはピンク色に染まります、それが誰でも名前を知っている様な飲料メーカーのボトルドウォーターが相当濃く赤くなってしまいました、色見本で色合わせをすると水道水質基準値以下ではありますが、美味しい水天然水を標榜するボトルドウォーターでこの検出量は少し驚きでした。
硝酸性窒素は人が立ち入らない自然の生態系が守られている場所では基本的に検出されません。
硝酸性窒素はタンパク質の分解過程にある物質です、それは動植物の死骸やし尿などに由来します、人が立ち入らない場所では地中のバクテリアが文化してしまう為に地下水に残る事はありません。ところが田畑やゴルフ場の肥料や家畜のし尿などが投入されてしまうとバクテリアの分解容量を超えて地下水まで残ってしまいます。
天然水の採水を人たち入らない様な自然が保護されてた場所から採水しているのなら、ボトルドウォーターの水が硝酸性窒素の試薬に反応する事は無いはずです。
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