井戸水と浄水器、除菌器


アクアカルテック浄水器のユーザー様の実に50%以上が井戸水で逆浸透膜浄水器をお使いになっています。

その井戸水の殆どは硝酸性窒素、ヒ素、マンガンなど有害物質が水道水質基準値を超えて検出されてしまい、「飲用不可」の検査結果が出てしまった井戸水です。一般的に販売されている浄水器は水に溶けてイオン化した様な小さな有害物質を確実に除去する能力はありませんから、井戸水には使用出来ず、「水道水専用」の浄水器となります。

これは単純に使用しているフィルターの物理的な孔の大きさから、除去できるもの、出来ないものが決まってきます。

井戸水の水質検査に使用される水道水質基準は51項目ありまして「大腸菌」「一般細菌」の2項目が細菌、その他49項目がヒ素、硝酸性窒素などの有害物質となっています。

井戸水のへの基本的な対応方法は滅菌器と逆浸透膜浄水器の併用となります。

「一般細菌」「大腸菌」に対しては滅菌器で家全体の水を消毒殺菌し、ヒ素、硝酸性窒素、マンガンなど有害物質に対しては逆浸透膜浄水機を流し台に設置して飲料水/調理水を確保します。

浄水器の浄水から「一般細菌」については水道水質基準値を超えて検出されてしまう場合があります。

 「一般細菌 100個以下(1ccの水を寒天培地で24時間培養後の細菌群の個数)」は消毒剤である遊離残留塩素が投入されている水道水を前提条件とした基準です、逆浸透膜浄水器の浄水には消毒剤が存在しませんので、逆浸透膜フィルターは細菌を通過させませんが、水道水と異なり生活環境中の細菌から浄水器用蛇口等に付着した細菌を殺菌する力は有りません。
 
 そのため浄水器の浄水で「一般細菌」の基準値をクリアする事は非常に難しく、仮に好結果が出ても、それは慎重な採水方法等への配慮と幸運が重なった結果とも言えます。

一般細菌は病原性の有る大腸菌とは異なり、有害性の有無は明確ではありません、人体へ有害な細菌繁殖は腐敗や疾病の原因となり、人体へ無害な細菌繁殖は発酵などと言われます、細菌=有害ではありません。

通常の生活環境中に人体へ有害な細菌が大量に存在する事は非常にレアケースなので、一般細菌が多く検出されても殆どの場合は人体へ影響のある事態とはなりません。水道水は100個以下ですが食品衛生法ではカップアイス、カッププリンなどは10000個以下となります。

井戸水で一般細菌への対応をしなければならない場合は浄水器では無く、除菌器(滅菌器)により水道水と同様の殺菌剤を投入して建物全体の水を殺菌する必要があります。

「大腸菌」「一般細菌」について除菌器(滅菌器)で殺菌を行い、ヒ素、硝酸性窒素等有害物質については逆浸透膜浄水器で飲料水/調理水を確保する、これが一般的な井戸水への対応方法となります。

 建物の給水入り口に滅菌器を装備する事で井戸水に存在する細菌は滅菌されます、逆浸透膜浄水器の逆浸透膜フィルターはフィルター孔の物理的な大きさから細菌を通しませんので、浄水から一般細菌が検出されたとしても、それは生活環境中の細菌が由来となりますから細菌により人体への悪影響は非常に低くなります。

 「大腸菌」の場合は明らかに病原性があるため滅菌器の設置が必須となりますが、滅菌器の消毒剤の臭気を嫌う方もいらっしゃいますので、「一般細菌」については、不特定多数の出入りが無い、一般住宅などでは滅菌器の設置について個人の判断に委ねられる場合もあるでしょう。

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