逆浸透膜浄水器のフィルター交換
アクアカルテックの主力浄水器はアンダーシンクタイプの逆浸透膜浄水器です。
アンダーシンクタイプ逆浸透膜浄水器には5本のフィルターを使用しています。
5本のフィルターにはそれぞれ役割が有るのですが、1番目から3番目の3本のフィルターは逆浸透膜フィルター手前のプレフィルターとなります。
4番目に配置されている逆浸透膜フィルターは水に溶けているイオン性不純物まで95%以上除去して純水を造りますが、あまりに細かいフィルターな為、いきなり水道水/井戸水を通してしまうと目詰まりなどの不具合を起こしてしまいます。それでプレフィルターが必要となる訳です。
1番目の5ミクロン繊維フィルターは5ミクロン以上の大きな粒子の不純物を取り除いて逆浸透膜フィルターの目詰まりを防止します。
2番目の活性炭フィルターの役割は水道水で使用する場合に特に重要なプレフィルターとなります、逆浸透膜フィルターを構成しているポリアミド樹脂は水道水に含まれている遊離残留塩素に長時間曝されると溶解して薄くなり、除去率低下を招きます、そのため活性炭のプレフィルターで遊離残留塩素を除去してから逆浸透膜フィルターへ通水する事が必須となります。
3番目の1ミクロン繊維フィルターは1ミクロン以上の不純物を取り除き、2番目の活性炭フィルターから出る活性炭粒子を逆浸透膜フィルターの目詰まりを防止します。
水道水/井戸水は、この3本のプレフィルターを通過した後に逆浸透膜フィルターへ入ってゆきます。
3本のプレフィルターは大きな粒子の不純物や水道水の遊離残留塩素を除去して逆浸透膜フィルターの寿命を延ばす為に配置されているフィルターです。
もし5ミクロン、1ミクロンの繊維フィルターがなかったら水中に含まれるサビなどで逆浸透膜フィルターを目詰まりさせてしまいます。
もし、活性炭フィルターがなかったら、水道水に含まれる遊離残留塩素により逆浸透膜を構成しているポリアミド樹脂を溶かして2~3ヶ月で逆浸透膜フィルターの除去率は急速に低下してしまいます。
手前3本のプレフィルターを1年に1度交換しながら逆浸透膜フィルターの状態をTDSメーターと造水速度で確認します。
TDSメーターは水に流れる電気量から水中の不純物イオン濃度(蒸発残留物濃度)を計測します、先ず原水(水道水/井戸水)の不純物濃度し、仮にこの数値が200ppmだとすれば標準的な浄水のベンチマーク数値は5%の10ppmとなります。この数値が10%に近くなってきた場合、数値で言えば20ppmに近くなってきた場合は逆浸透膜フィルターの交換をお勧めしています。
逆浸透膜フィルターは通常の浄水器が行う全量濾過を行うとフィルターが細かすぎる為、すぐに目詰まりを起こしてしまいますので、クロスフロー濾過方式を採用しています。
逆浸透膜へ水圧を掛けながら水を流してゆくと35~40%位の水分子が逆浸透膜へ押し込まれて純水の浄水が出来ます、全量濾過が出来る様な粗い目のフィルターでは水に溶けてイオン化した微小な不純物を除去する事は出来ません。
純水を造る浄水器は逆浸透膜式の浄水器です。