浄水器で腐らない水が有ると聞きました
「素○水というのが10年腐らない水と聞いたのですが、素○水について、ご存知ですか?」
疑似科学、ニセ科学の類です。
水が腐るとは、水中で細菌が繁殖する事ですから、細菌の存在しない状態の水を滅菌されたボトルへ注いで密栓すれば、腐る、事はありません。
浄水器?によって水分子の物性が変わって腐らないなどの様な事はありません、細菌が繁殖しても水分子自体は腐る事もありませんけど。
「水選びに迷っています。純水な水を飲む事で質の良い血液を造り出す事が出来ますか?水によって、体内の不純物(毒素)を体外に排出したりする力はありますか?
今は数十年前に検査して飲用許可がおりた井戸水をピロリ菌除去を目的として、ティファールのお湯湧かすやつで一回沸騰させて飲んだりしてます。
沸騰させてしまうと、水に含まれる有害物質が煮たって逆に良くないと聞きました。本当でしょうか?」
沸騰させる事によって殺菌は出来ますが、熱を加える事によって増える物質もあるかもしれませんし、水蒸気が逃げる分だけ濃縮もされますけど、それについてそれほど神経質になる必要も無いように思います。
私共の考えとして、先ず、どんな浄水器であろうと水自体が効果効能を持つ事などありえないと考えています。
水分子は性質が変わったり特別な力を持つ事はありません、エネルギーを与えても水温が変化するのみです。電気を流して電気分解すれば、電気のエネルギーによって水素と酸素に分離しますが水素や酸素の原子構造が変わる事はありません、水に何か別のモノを溶かすなら別ですが。
もし本当に何らかの顕著な効果効能があるとしたら、それは薬と同じですから効果の代償として反作用、副作用を考慮しなければならないでしょう、それはもう医師の助言などが必要で慎重に運用する必要があります。
誇大な効果効能を謳いながら、いくら飲んでもいい、いくら食べてもいい、といった健康水、健康食品は毒にも薬にもならない、と考えるべきです。
ただ、もし水の中の有害物質が健康を害しているとすれば、浄水器でその物質を取り除く事により健康に寄与する事はあるでしょう。
健康を害している物質が水道水に投入された遊離残留塩素なら活性炭フィルターの浄水器で改善出来ます、遊離残留塩素と有機物から生成されたトリハロメタンが問題なら、やはり活性炭フィルターでも大きく改善出来ます。
鉛、カドミウム、水銀など水に溶けた有害重金属などの極小物質が問題なら逆浸透膜フィルターが必要となります。
水に溶けているイオン性不純物を95%以上除去する逆浸透膜浄水器の純水を飲むことによって害をなしているモノが体に入らなくなります。
日々の食事・睡眠・運動が健康の基本です、それを助けるものが逆浸透膜浄水器の役割です。