井戸水で使える浄水器、イオン交換樹脂と逆浸透膜②

井戸水で使用出来る浄水器には逆浸透膜式の浄水器とイオン交換樹脂式の浄水器があり、それぞれ異なる仕組みで「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素」を除去している事をご説明させて頂きました。

浄水器使用期間中の平均的な除去率は95%を除去する逆浸透膜浄水器の方が高く浄水は、ほぼ純水となるのに比較してイオン交換樹脂浄水器は、使用開始時の除去率こそ高いものの、使用開始からイオン交換樹脂再生までの期間で考えると「除去浄水」という表現よりも「軽減する」する効果にとどまります。

水道水質基準値は主として飲用基準ですので体に入る飲料水/調理水そして考えると基準値以内とは言え有害物質とされている「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素」をなるべく体に入れたくないと考える人が大部分ですので、逆浸透膜浄水器とイオン交換樹脂浄水器の水質を比較すれば多くの人は逆浸透膜浄水器を選択されると考えていますが。

例えば、入浴には害は無いのか?と考える人もいるでしょう、理論的に考えれば経皮で体に入る量は経口に比べれば比較にならない程微量ですから問題にする必要はありません。
ただ、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が有害物質と捉えれば肌に触れるのも避けたいと感情的に考えてしまう人もいるでしょうし、その様なタイプの方には論理的な説明は多くの場合、役に立ちません。

そうであれば、家の入口で全ての水を水道水質基準値以下に出来るイオン交換樹脂浄水器の方が話が解りやすいのかと思います。
イオン交換樹脂は硝酸性窒素を吸着する代わりにナトリウムイオンと塩素イオン=塩を浄水に放出します、塩素イオンには水道水質基準値がありますので、元々の井戸水に含まれる塩化物イオンが多いと浄水が基準値を超えてしまいイオン交換樹脂浄水器を使用できない場合があります、また飲料水/調理水に微量の塩が含まれる事になるので高血圧などの疾病を持つ方には注意が必要です。

私共は逆浸透膜浄水器の販売をする会社ですが、これはイオン交換樹脂浄水器の方が適応性が高いなと考える事例があります。
それは井戸水を使用している賃貸集合住宅です。

賃貸集合住宅で逆浸透膜浄水器を設置した場合、浄水器のメンテナンスの際には各住戸へ立ち入りが必要です、年に1回の事ではありますが中々ご都合をお聞きしてご予約を頂くまで時間を要します。

イオン交換樹脂浄水器なら外部に設置してメンテナンスも住戸に立ち入ることなく、外部で行えますので集合住宅に向いた設備であると言えます。
硝酸性窒素濃度が基準値の数倍など高濃度では無い事、原水の塩化物イオンが低い事、ヒ素など他の有害物質が水道水質基準値を超えていない事など条件が合致すればイオン交換樹脂浄水器が有効な場合も有ります。

浄水器のアクアカルテック・ホームページ

By 
浄水器/アクアカルテック