ウォーターサーバーと同じ水なのですか？
ウォーターサーバーと言うと大きな透明タンクへ水を詰めて各家庭やオフィス、お店へ宅配されて、それをウォーターサーバーへセットして冷水・熱湯が使える便利商品です。宅配される水の多くは逆浸透膜浄水器で作った純水で、全体的には少数派ですが天然水もあります。
一部の天然水を除けば逆浸透膜浄水器で浄水した純水ですので、宅配水のウォータサーバーで使われている水は逆浸透膜浄水器の純水と同じです。
ただし、最近はウォータサーバーでも水道直結型ウォータサーバー＝浄水器が増えてきて、その多くは逆浸透膜浄水器では無い為に宅配水と同じ純水ではありません。
現在ではウォーターサーバー、宅配水と言えば殆どの人がどの様な商品か分かるほど市場も形成されています。
ただ宅配水のウォーターサーバーは工場でボトリングした水をユーザーまで運ぶ訳ですからコストが掛かります、ユーザー側から見ても注文する手間、玄関からウォーターサーバーまで運んでセットする手間、１リットル１００円前後のコスト。
それを水道直結型にすれば水道直結型ウォーターサーバーなら販売者とユーザーの双方にメリットがある訳です。
では水道直結型ウォーターサーバー、つまりウォーターサーバー型浄水器作る水は宅配水の水と同じなのでしょうか？
水道直結型ウォーターサーバーが逆浸透膜式の浄水器ならウォーターサーバーに貯まる水は純水です、宅配水と同品質の水ですが、水道直結型ウォータサーバーは逆浸透膜式の浄水器だけでは無い様です。
水道直結型ウォータサーバーの比較サイトから各メーカーのサイトで浄水器部分のフィルター詳細を確認すると、トップ５で逆浸透膜浄水による純水を造る水道直結ウォーターサーバーを扱っているのは２社だけでした。
その２社も主力商品はUF膜（限外ろ過膜）で逆浸透膜も有りますよ、というスタンスです。
UF膜はトレビーノなどの精密濾過膜より細かいフィルターのカテゴリーですが、UF膜の孔の大きさには用途によって幅があり、「不純物は除去してミネラルはそのまま～」「細菌、ウイルスも除去出来ます」などの宣伝文句やクロスフロー濾過では無く、全量濾過を行っているフィルターである事から考えると、フィルターの孔の大きさは精密濾過膜に近いUF膜と考えられそうです。
（UF膜でもフィルター孔が小さくなると目詰まりを起こしてしまう為、全量濾過が出来なくなりクロスフロー濾過を採用する様になります。）
となると、浄水性能としては日本製の一般的な浄水器と大差なさそうです。
ウォーターサーバーから出る水の水質にこだわっていない方なら別に関係ない話ですが、でも、商業施設ならいざ知らず、個人宅でウォーターサーバーを使用している方で水質にこだわらない方も少数派では無いかと勝手に推測しているのですが。
つまり多くの水道直結ウォーターサーバーの水は純水ではありません。
水道直結にする事で１リットル１００円位の宅配水からは、たくさん使用する人ほど大きなコストダウンになりますが、水質がこんなに違う水でも良いのですか？
宅配水は逆浸透膜浄水器で浄水した純水、その不純物濃度は谷川岳や箱根山の名水よりも低く純度の低い安全性の高い水です、方や水道直結ウォーターサーバーが浄水する水は日本製簡易浄水器と同じ水。
今までの宅配水と同じ水質の純水をと、考えるなら逆浸透膜式の水道直結型ウォータサーバーを選択する必要があります。
