PFAS PFOS PFOA


明石市の水道水がPFOS、PFOAに汚染されている!?と全国ニュースで流れました。
住民の血中濃度を測定すると何らかの浄水器を使用している方はPFOS、PFOAの血中濃度が低い事から水道水が原因と見られている様です。

以前、有機フッ素化合物(PFAS)について当ブログ記事で書いた様に、現在問題視されているPFOS,PFOAは活性炭フィルターで除去が可能であると、米国環境保護庁のホームページに記載がありました。

一般的な浄水器の殆は活性炭フィルターが採用されている為、何らかの浄水器を使用していた人はPFOS,PFOAの影響が少なかったのでしょう。

明石市の記事を読んだ方のコメントを見ると、
「水道局が水質管理をしてないからだ」とか「水道水が汚染されているのが何故解らなかったのか」
等の意見が多く見られます。

でも実務的に考えると水道水を作っている水道局ではPFOS、PFOAなど今までターゲットとしていなかった有害物質が混入したとしても現場で見つける事は出来ないと思います。

水道水質基準51項目を監視していますが、それ以外の有害物質はチェックしていないので、もし水道水中に存在していたとしても、そのまま各家庭へ給水されます。

例えば水道水質基準の中のヒ素を計量検査する場合は、ヒ素が存在する前提でヒ素の為の検査を行い1㍑当たりの量を計ります、基本的にはターゲットとなる有害物質を決めて検査を行うのです。

PFOS,PFOAについてもPFOS,PFOA用の検査を行ったから顕在化したので、そうでなければ分からない訳です。

水道水質基準51項目以外の有害物質については補足出来ないのが現状で、PFOS,PFOAを含めた有機フッ素化合物は5000種類位あると言われていますので、有害物質全体の種類は非常に膨大です。

また水道水質基準51項目の検査も浄水場で行っているのではなく外部検査機関へ委託するのが一般的ですので、検査結果を知るまでにはタイムラグも生じます。

弊社のユーザー様の半数は井戸水(地下水)で浄水器を使用していますが、井戸水の水質検査をして「異常なし」の結果が出て、よかった、と安心しているお客様の検査結果書をよく見ると水道水質基準51項目の内、11項目しか検査をしていません。

11項目の中には毒性の高いヒ素やマンガンなどは含まれていませんから、11項目の好結果で良しとしてしまうのは早計に過ぎます。

日本の水道水の安全基準は国際的に見て優れているとは言え、全ての有害物質を監視して絶対に安全な水道水を供給するのは不可能です。

有機フッ素化合物は一例ですが、1つの有害物質に対して1つの検査方法、1つの対処方法を考えるのが一般的なのです、では、また別の有害物質の問題が持ち上がり対応方法を求められる事が当然に予想されます。

逆浸透膜式の浄水器は海水から飲料水水を造る為に考案されて現在に至り、積み重ねた実績的にも理論的にも殆の有害物質に対して95%以上の高率で分離除去できる浄水器です。

1つ1つの有害物質に対して、1つ1つの対処法を用いるのではなく幾万の有害物質に対して1つの対処法で解決するのが逆浸透膜式の浄水器です、そこには人任せではなく自分で守れる安全が有ります。

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