中空糸膜の浄水器とは?

「中空糸膜 浄水器」
検索でよく見かけるキーワードです。
日本の浄水器メーカーも「中空糸膜」という言葉を使いますし、浄水器用の高性能なフィルターを示す言葉の様に使われています。
でも、浄水器のフィルターで言うところの中空糸膜とはフィルターの形状を示す言葉でフィルターの孔の大きさや精密度合いを示す言葉ではありません。

中空糸とは糸の様な細い形状、そして中空とはストローの様は管状になっている事を指します。実際に中空糸膜浄水器のフィルターを見てみると大量の糸状のモノがより合わさって出来ています。

その糸状のフィルターを拡大すると側面に無数の傷が有って、それが均一な孔となり、その孔に水が入る時に孔より大きな不純物は分離されます。
中空糸膜の側面から染み込んだ水は内部を通り集められて浄水となります。

浄水器用フィルターで孔の細かさを表現する言葉は「精密濾過膜」>「限外濾過膜(UF膜)」>「逆浸透膜」です。
・精密濾過膜=日本のトップメーカー製浄水器に使用され、細菌、ウイルスなどはほぼ100%除去する孔の大きさです。
・限外濾過膜=精密濾過膜より小さな孔のフィルターです、人工透析や工業分野で使用され、高分子化合物など分離したい物質、通したい物質によって孔の大きさに幅があります。
・逆浸透膜=限外濾過膜より小さな孔のフィルターです、海水淡水化を目的に開発され水に溶けた塩でも95%以上除去、浄水は純水となります。水に溶けている不純物では塩のナトリウムイオンと塩素イオンなど原子一個とほぼ同等の大きさの溶解性イオンが一番小さな不純物(=水分子以外の物質)となりますが、それら溶解性イオンをも除去する事が出来ます。

形状を表す中空糸ですが逆浸透膜にも中空糸膜があります、これは小さな容積で大きな表面積を得るために非常に有利な形状ですので、大量の水処理を行う浄水場などで使用される大型逆浸透膜浄水設備に使用されます、日本でも福岡県で海水から水道水を作る浄水場で使われています。

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