浄水器と活水器はどう違うのか教えてほしい。
浄水器みたいな商品に活水器とされる商品があります。
インターネットで検索されるキーワードを見ていると、活水という言葉を目にします。
電話でご質問を頂きました。
「浄水器と活水器はどう違うのか教えてほしい。」
弊社のスタンスでは活水器の宣伝文句に謳われいる様な効果効能は100%無いと考えているので、正直答えに困ります。
活水器の効果効能は活水器メーカーに聞いて下さい、としかお答えのしようがないところです。
活水器メーカーのホームページを見ると特殊なセラミックが大自然と同様の力で水を蘇らせ、水に特別なエネルギーを持たせて活性化するなど、魔法の様な事が記載されています。異世界アニメの様です、これは凄い技術だと思える人は活水器を使えば良いのではないかと、他所様の商売の邪魔もしたくないですしね。
浄水器は水に含まれている水分子以外の不純物を取り除くことが仕事となります、取り除く不純物の種類は浄水器に使用されているフィルターの孔の大きさによって変わります。
一方、活水器は水=水分子そのものに特別なエネルギーを与えて、水に特別な機能を持たせるかのごとく記載されています。
そんな事が有るのでしょうか? 無いですね。
昭和、平成前半と異なり現在では科学的にも様々な事が明らかになってきて、インターネットの普及と相まって私の様に特に物理学を勉強していなくても相対性理論や超ひも理論のアウトライン位は知るような世の中です。
水が温度上昇以外にエネルギーを持つ事はありません。特別なエネルギーや波動を持つなど有り得ませんし、水分子の性質が変化する事も有り得ません。
特別な力を持った水なんて、無いです。
自然の湧き水も水道水も全ての水は水分子の集まりで、その中に混ざっている僅かな不純物が水の味を変えたり、時には有害性を持つ場合もあります。
物理学の世界では、この世の中は4つの力で動いています、電磁気力、重力、強い力、弱い力。
強い力と弱い力はミクロの世界で限定的に働く力ですから、私達が触れられるのは電磁気力と重力、重力に逆らって重い物を持ち上げる事は出来ますが重力そのものを弱めたり強めたりと制御する事は出来ません。
電磁気力は電気と磁気の力、電磁波です、電磁波は光、電気、電波、放射線は人間が操作出来る部分があります。
そうなると、水に何か別のものを混ぜるのは別として、水=水分子に何かの力を与えようとすれば、それは電磁気力しかありません。
それは熱エネルギーです。水を加熱すれば温度が上がり、温度の高い水はより多くのエネルギーを持った状態です、お湯ですけど。
水は磁性体ではありませんので、磁気を帯びることはありません、超伝導レベルの強い磁気を当てても磁気を帯びる事を確認出来ないと言われています。
素粒子レベルのミクロの世界へ手を加えるには大型粒子加速器の様な強大なエネルギーを必要とし、その持続性はほんの一瞬の出来事で霧散して行きます。
この世の中には未だわからない事は無数にありますが、人間が魔法の様な力を扱うことはなかなかに存在しません。
電磁気力以外の何らかのエネルギーや力が働いて、なんて説明があるモノは嘘です、これを私は判断基準にしています。