硝酸態窒素ゼロの水 Part2
弊社浄水器のユーザー様よりご質問を頂きました。
「硝酸態窒素が非常に体に悪いと聞いた、僅かな量でも危険だと言われているが大丈夫だろうか?」
アクアカルテック浄水器のユーザー様の約60%は井戸水で何等かの有害物質が基準値を超えて飲用不可判定が出た事を理由に逆浸透膜浄水器を使用していますが、様々ある有害物質の中で一番顕在化しやすく、逆浸透膜浄水器の一番多い導入理由となっている「硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素」ですから心配になってしまうのでしょうね。
「硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素」の水道水水質基準値10mg/㍑を超えた井戸水で逆浸透膜浄水器を使用すれば95%除去して5%が浄水に残る計算となります。10mgを超えていると想定すれば浄水にも0.5mg/㍑以上が残る事になりますので、逆浸透膜浄水器の浄水でも硝酸態窒素ゼロでは無い訳です。
この数値は水道水質基準値内の数値ですが僅かな量でも硝酸態窒素は人体に大変な有害性があるかのごとく喧伝している物売りの方がいらっしゃる様です。ごぼう茶を売っている先生も同じような内容の動画を配信されて権威付けに一役買っているご様子です。
水道水にも基準値以下ですが硝酸態窒素ゼロでは無いと思います、地域差があるでしょうが、簡易検査試薬を用いれば水道水でも薄くピンク色に染まるのだと思います。国産のボトルウォーターも薄くピンクに反応するものが有るでしょう。
一方で外国産の天然水ボトルウォーターは殆どが反応しません、これは自然の生態系が保たれていて人為的な操作がされていない場所は地中のバクテリアが硝酸態窒素を全て分解して地下水に残る事がないそうです。ボトルウォーター文化の長い欧州では水源保護が徹底されていると聞きます。
水道水や一般的なボトルウォーターにも僅かに含まれている硝酸態窒素、その硝酸態窒素が含まれていない水の優位性を表現する為に硝酸態窒素を非常に有害性の高い物質の様に喧伝している様ですが、大丈夫か?と。
硝酸態窒素、硝酸塩はタンパク質の分解過程の物質ですので、野菜や肉などにも含まれています。
硝酸態窒素ゼロの水を飲む人は野菜も肉も食べられませんね。
ほうれん草100gには0.2gの硝酸塩が含まれています。0.2gは200mgの事ですから、ほうれん草50gで100mg、水道水質基準値超えの水10㍑に相当します。ほうれん草を加熱すると硝酸塩は減るとされていますが、何の位減るのか数値がなかったので、半分とかにはならないのでしょうね。
ほうれん草は硝酸塩が多い事で有名ですがキャベツも100g当たり0.1gの硝酸塩が含まれています、とんかつの付け合せで100g位は食べてしまいそうですから、これで水道水質基準値超えの水10㍑相当ですね。
硝酸塩が含まれていて危険だからほうれん草もキャベツも食べない、とはならない訳で、普通の考え方なら硝酸塩の害より、ほうれん草やキャベツなどの野菜を摂る事が健康に寄与すると考える訳です。道理を無視したへんな事を考える人がいますね。
硝酸塩を含む野菜の含有量については農林水産省ホームページをご覧下さい。
牛乳が体に悪い!と言う方もいます。殆どの食材は人間にとって良い部分と悪い部分を併せ持っているのが当たり前で、本来は問題にならない様な悪い部分を針小棒大に話せば耳目を引きやすいのだとは思いますが多くの人にとって迷惑な話です。