浄水器は井戸水に使用出来ない?

多くの浄水器には「水道水専用」と記載されています。
水道水以外の水では井戸水(地下水)、湧き水、河川水、雨水など思い当たりますが、「水道水専用」の真意は井戸水には使用出来ません、
という意味に捉えられます。
水道局が日々安全を確認している水道水と異なり井戸水はヒ素が検出されて飲用基準を満たさない場合もある訳です。
端的に言えば水道水専用の浄水器は危険な物質を必ずしも除去する能力が無いので水道水以外は使用しないで下さい、という意味です。
弊社の逆浸透膜浄水器ユーザー様は約60%が井戸水で浄水器を使用されていて、かつ、その多くのユーザー様はヒ素や硝酸態窒素、マンガンなどの有害物質の除去が浄水器の使用目的です。
毎日使用していた井戸水の水質検査をしたらヒ素や硝酸態窒素が水道水質基準を超えて検出されて「飲用不可」の判定が出てしまった。
検査機関から提示される解決策は主に2つ、
・井戸を掘り直す
・逆浸透膜浄水器を使用して飲料水/調理水を確保する。
もう一つ
・飲料水/調理水はボトルウォーターや宅配水を購入するなど安全な水を入手する。
インターネットで浄水器を探しているとNSF認証でヒ素も、なんと97.6%も除去出来ると記載されている外国製浄水器があります。
この様な高い除去率ならヒ素が基準値を超えてしまった井戸水で生活されている方にとっては非常に朗報となる浄水器だと思いますが。
水道水専用だから井戸水には使えないのですって。
実際にアクアカルテック浄水器のユーザー様には弊社へ辿り着く前に、ヒ素が除去できると記載された外国製浄水器へ問い合わせしたところ、井戸水を理由に販売を断られたそうです。
井戸水だとフィルターの目詰まりが…などと言い訳をされるのかと思いますが、60%の井戸水ユーザー様に対応している弊社経験からは水道水以上に浄水器のフィルターが汚れない井戸水も沢山ありますし、透明で綺麗な井戸水だけどヒ素が出ている点だけを解決したい様な事例もある訳です。
逆浸透膜浄水器を扱っている弊社目線で見れば、外国製浄水器と言えど、その構造仕様、フィルター構成から考えれば長期間安定してヒ素を除去する能力が無い事が解りますが、ヒ素が除去出来ると主張されてますので。
2011年の震災時に◯ーガルフォーが放射性物質が除去出来ると宣伝していましたが「放射性物質(放射性降下物)」と記載されていました。
空から降ってくる原発由来の塵なら大きいので除去出来るという事でしょう。塵の様に大きなものなら浄水場でも殆ど除去出来ますし、問題なのは水に溶けて小さくイオン化してしまった放射性物質が除去出来るかどうかなのですが。
千葉県では様々な市町村で汚染井戸水対策として浄水器購入費補助制度がありますが、補助対象になるのは逆浸透膜式の浄水器と指定されています。高性能を宣伝する、◯ルチピュアや◯ーガルフォーは補助金対象になりません。千葉市などは第三者機関での検査結果を提出する事が求められますので、逆浸透膜式の浄水器ではなくても公信力のある検査結果があればエントリー出来るとは思いますが逆浸透膜式の浄水器以外は千葉市のリストに有りません。