繊維フィルター(孔径?1ミクロン)
孔径の大きさは何種類もありますが、1ミクロン、5ミクロン、10ミクロン、20ミクロンなどを状況によって使い分けます。
水中の泥、砂、錆、カビなどサイズの大きな不純物を除去する事が守備範囲となります、バクテリアや溶解生物質などは通過してしまいます。
繊維フィルターの1ミクロンは日本製浄水器に良く使用されている精密濾過膜の0.01ミクロンから比較するとかなり大きく、バクテリア類は通過してしまいます、繊維フィルター+活性炭を主体とした外国製浄水器より精密濾過膜を使用した日本製簡易浄水器の方が高性能となるのは繊維フィルターよりも精密濾過膜により除去性能が高いからです。
繊維フィルターの利点は孔が大きい分、通水量が多くなりますので、井戸水など大きな不純物が多い水を大量に処理したい場合には有効ですが、細かい不純物は除去できませんので、使用用途に応じて適性の有無は変わります。
いずれにしても繊維フィルター単体では飲料用の浄水器としては使用範囲、有効性が小さいので活性炭フィルターなどと組み合わせて浄水器のフィルターとして使用します。繊維と活性炭が一体になっている混合フィルターもあります。
逆浸透膜式の浄水器にも逆浸透膜フィルターの前に大きな不純物を除去するプレフィルターとして5ミクロンや1ミクロンの繊維フィルターが装備されています、大きな不純物を逆浸透膜フィルターの手前で除去する事に依って逆浸透膜フィルターの目詰まりを防ぐ大事な役割が有ります。
逆浸透膜浄水器の1番目の5ミクロンフィルター、3番目の1ミクロンフィルターは段階的に大きな不純物を除去する為に装備しています。3番目に配置された1ミクロンフィルターは2番目に配置されているプレカーボンから流出する活性炭の微粒子を除去する役割もあります。
逆浸透膜浄水器の場合、プレフィルターである繊維フィルターの汚れが余りに酷い場合は通常1年に一度のフィルター交換を6ヶ月に1度に短縮するなど、原水水質や使用量に応じてフィルター交換周期を調整する必要があります。