浄水器を海外で使いたい


年に何度かアクアカルテックの逆浸透膜浄水器を海外で使いたい、という問い合わせを頂きます。中には水道事情の悪い発展途上国へ逆浸透膜浄水器を売り込んで、といった山師の様な方もいるのですが...

逆浸透膜式の浄水器は国際的にスタンダードな浄水器ですから、多くの国で現地調達が可能だと思います、アクアカルテックの家庭用浄水器ACRT-550MPSや業務用浄水器LC600HP/SEは工場はそれぞれ異なりますが台湾所在の工場ですし、逆浸透膜浄水器関連部品の多くは中国でも製造されています。

東南アジアや中東などの国でも現地調達が可能なはずですが、海外に渡っていらっしゃる日本人の感覚からすると現地の浄水器やサービス体制などが信頼出来ないので、日本から浄水器を持ち込みたいとお考えになる様です。

確かに逆浸透膜浄水器が普及してる韓国などでも逆浸透膜式だからとか、純水が造れるからとか、消費者にその様な意識は無く、良いと言われる浄水器だから使用している位の感覚の様です。アクアカルテックの浄水器メンテナンスでは逆浸透膜フィルターの除去率がフィルター交換時期の重要な指標となりますが、韓国メーカー系の日本業者ではTDSメーターで除去率を計る事もなく、決められた交換期限に従ってそれぞれのフィルター交換を行っている所もあります。

日本仕様の浄水器を海外で取り付け使用する場合に確認しなければならない事がいくつかあります、まず水道管からの給水分岐です、浄水器にパッケージされている給水分岐パーツでは口径やネジ径ネジピッチが合わないかもしれません。

次に電力です、日本は100V 50/60Hzで電力供給されていますが、海外では200Vや240Vなどが有り、そのまま電源プラグを繋いでは浄水器が壊れてしまいます。電力については100Vへ変換するアダプターを介せば良いでしょう。

一番大きな問題は現地の水質かもしれません、蛇口からコップへ汲んだ水を見て水道事情が悪い事に気づく様な水であれば、かなり深刻に汚れています、逆浸透膜フィルターを保護する役割のプレフィルターの交換頻度を高めたり、プレフィルター構成を厚くするなどの配慮をしないと逆浸透膜フィルターの損耗が早くなってしまう場合もあり、現地でプレフィルターの汚れ具合や逆浸透膜フィルターの間詰まり具合などをモニターしながら対応を検討してゆく必要があります。

浄水器に不具合が発生しても海外では対応が出来ません、ユーザー様ご自身が逆浸透膜浄水器の構造に詳しくなって取り組んで頂く必要があります。

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浄水器/アクアカルテック