色々な浄水器関連商品の話


 アクアカルテックでは浄水器を水道水/井戸水を浄水して安全でおいしい水を造る商品として家電品に近い位置づけで考えていますが、世の中の浄水器関連商品は健康器具のカテゴリーに位置づけれれているのが一般的なのかもしれません。

健康器具や健康食品となると高額かつ効果が明確ではないモノだけど、医薬品、医療品ではないので、実際の効果や、その根拠仕組みについては説明がなかったり、場合に依っては理科の教科書を書き換える様な内容まで宣伝文句に表示されている事もあります。

この様な健康器具、健康食品のすべてが嘘とは言えませんが、3年~5年と長期的に眺めると、あのブームは何だったんだろうと思うものがしばしばあります。

浄水器関連商品で見れば水を電気分解する機器が有名ですアルカリイオン整水器~還元水器~水素水器 これらはこの18年の間に名称が変わっていますが、商品の仕組みとしては、ほぼ同様です。水を電気分解して酸性を示す水素イオン(H+)とアルカリ性を示す水酸基イオン(OH-)に分解します、アルカリ水のアルカリ性を保持する為にカルシウムを少量溶かして出来た水がアルカリイオン水です。電気分解していない水に少量のカルシウムを溶かしてもpHがアルカリ性に寄った水は作れます。

アルカリイオン整水器の販売当初はアルカリイオン水を飲めば人体のpHがアルカリ性になって病気にならない健康な体が手に入るかの様な宣伝がなされていましたが、酸性のものを摂ろうがアルカリ性のものを摂ろうが人間の血液のpHは7.4±0.5の範囲から動くことはありません、それは呼吸と排尿により調節されているからです。更に胃液はpH2の強酸ですから多少アルカリ性に寄った水を飲むくらいの事で変化など有り様もないのです。

当時によく流布されていたアルカリイオン整水器の宣伝文句の明らかな嘘の例を挙げます。

1.プチトマトをアルカリイオン水で洗うと農薬が溶け出て水が黄色くなります。

アルカリ性の水はものを溶かす力が強いのは事実です、これはプチトマト表面の赤い色素がアルカリに依って水に溶け出た色で農薬では有りません。

2.アルカリイオン水は抽出力が強い為、緑茶の色が濃くなります。

緑茶をアルカリ性の水で薄めると緑茶は水で薄まっているはずなのに緑色はより濃くなります、これは緑茶の緑色の成分がアルカリ性によって濃くなっているだけで緑茶の成分が多く抽出されている訳では有りません。水商売ウォッチングでの緑茶とアルカリ水の実験

「アルカリを飲んで健康になりましょう!」では販売が難しくなったアルカリイオン整水器は還元水器と名を変えます。
酸は人間の体を錆びさせる、還元水は体の錆をとって健康にすると販売したのですが、そもそも生体活動の老化疾病と酸化還元など全く異なる話なので、インターネット社会では科学に明るい方に真っ向否定されて立ち行かなくなります。

そこで数年前から水素水器とまた名前を変えたわけです。

アルカリ水に水酸基イオン(OH-)が残る代わりに水素分子(H2)が気泡となって電極から放出されますので、アルカリイオン水はそのまま水素の泡が発生した水素水となる訳です。
ちなみにその前の還元水は水酸基イオン(OH-)の持つマイナス=電子が過多の状態にある水で電子を受け渡す=還元、電子を奪う=酸化とこじつけた話でした。

アクアカルテックで販売している逆浸透膜式の浄水器は水中の有害物質をイオンレベルで95%以上除去して純水を造ります、水の中の有害物質が健康を損ねているとすれば、その原因物質を取り除く事で健康に寄与する事もあるでしょうが、逆浸透膜浄水器は水道水を雲の中の水蒸気の様な純粋な水=有害物質の無い安全な水に戻しただけで、水に薬の様な薬効を持たせた訳ではありません。ですから私共は逆浸透膜浄水器を健康器具の様な特別な効能を期待する商品とは考えていないのです。

お考えになってみて下さい、薬は効果効能があるかわりに効き目が強い程、副作用があるものです。毎日飲む水が何かの効果効能が謳える様な強い作用を持つならば、危険な副作用が無いことを確かめてから使用するのが大前提でしょう、健康食品の様にいくら飲んでも、たくさん食べても大丈夫なモノは毒にも薬にもならないモノに他なりません。

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