逆浸透膜浄水器と普通の浄水器との違い


逆浸透膜浄水器と普通の浄水器との違い。
実は単純な話で使用しているフィルターが、非常に細かいフィルターを使用している事です。

普通の浄水器に使用されているフィルターは高性能とされるモノでも精密ろ過膜のカテゴリーに入ります。中空糸膜フィルターと表記されている場合が殆どですが、これはフィルター形状を表す言葉でフィルターの孔のサイズで表記すれば精密ろ過膜となります。

精密ろ過膜は細菌やウイルスなどは通過出来ない大きさですが、例えば塩を溶かして塩辛くなった水から塩を除去する事は出来ません。
精密ろ過膜に塩水を通しても溶けている塩は100%浄水に残って同じ様に塩辛いままの水です。

逆浸透膜まで細かいフィルターになると水に溶けた塩も分離して飲める水に浄水する事が出来ます。

精密ろ過膜と逆浸透膜の間には限外ろ過膜という人工透析などに利用されるフィルターがあります。

水に溶けた塩はナトリウムイオンと塩素イオンになりナトリウム原子、塩素原子と同等の大きさですから自然界では一番小さな物質と言えます。
では逆浸透膜フィルターの孔の大きさがナトリウムイオン、塩素イオンより小さいかと言えば、そうではありません。ナトリウムよりも水分子の方が大きいので、そんなに小さい孔では水分子が通過する事が出来ませんから浄水器として成立しません。

逆浸透膜フィルターが非常に細かいのは事実ですが、その孔は水分子よりも大きいのです、詳しい仕組みは逆浸透膜の分離メカニズムを是非、ご覧になって下さい。

細かいフィルターを浄水器に使用すれば、より細かい種類の不純物を除去出来ると感覚的に理解されると思いますが、それなら全ての浄水器が細かいフィルターを使用すれば高い除去性能を得られると考えますが、そこには当然ながらデメリットも存在します。

例えば逆浸透膜へ水を通過させる為には3kg/平方cm以上の水圧を掛けなければなりません、それでも1分間に出来る浄水はコップ1杯程、これでは使用に耐えませんから浄水を貯めるタンクを用意したり、水圧を掛けるための電動増圧ポンプ、デリケートな逆浸透膜を保護する為のプレフィルターと家庭用逆浸透膜浄水器でも5本のフィルター、電動増圧ポンプ、貯水タンク、スイッチ類と浄水器のイメージとは異なり複雑な浄水器となってしまいます。

逆浸透膜浄水器を選ぶか否か、それは人それぞれです、複雑な構造と大きな躯体の逆浸透膜浄水器ですが、水の安全を真剣に考える方にとっては、これぞ正に浄水器なのです。
もちろん安全なだけでは無く逆浸透膜浄水器の純水は美味しい水です。

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