クラスターの大きさを計る術は無いようです
下記HPは化学研究者の方が浄水器産業についてのおかしな効能、宣伝文句について科学的かつ、分かり易くコメントされていますのでご参考にして下さい。
もしクラスターが小さくなるとしたら、水も沸騰点も100℃から大幅に下がらなければなりません
例えば水分子一つの分子量を考えてみると、水素原子2つと酸素原子1つで分子量18ですから非常に軽量です。酸素分子は酸素原子2つで分子量32です。
これから考えると水は直ぐに蒸発して大気に混ざってしまいそうです。何故そうならないのでしょうか。その理由はいわゆるクラスター=分子集団を形成しているからです。水分子同士が水素結合という力によって常に引き合い、くっつこうとしています。これによって少量の水は玉の形をとるのです。水素結合を切り離せる浄水器が存在するとは考えがたいですよね。
軽量な水分子が100℃になるまでエネルギーを投入しなければ沸騰しないのは水素結合を切り離す為に大きなエネルギーが必要だと言うことです。もしクラスターの小さい水が存在すれば水の沸騰点も100℃から大幅に下がらなければなりません。
クラスターが小さくなると宣伝する浄水器は見たことがありますが、水の沸騰点を下げられる浄水器は見たことはありません。
純水で歯がボロボロ?
米国の浄水器メーカー技術者にも話をしましたが案の定、失笑されてしまいました。もしその様な事例が1件でもあれば、米国では直ぐ訴訟ざたです。性能の低い浄水器を高額で販売されている方が流布した事と想像が付きますが、問い合わせを頂いた方は長患いのご家族がいらっしゃるとの事、その様な方をターゲットに根拠のない高額な浄水器を売りつける、罪深い行為だと憤りを感じます。時に日本人は水に信仰にすら近い感情を持ちます。それが原因でオカルトの様な浄水器の説明を信じ込んでしまうのかもしれません。