といったものがあります。よく浄水器の宣伝文句に出てくる水に含まれるミネラル、水中の無機ミネラルは量的にも少なく体内への吸収効率もよくありません。ミネラルは食事から充分補給出来るもので、水からの補給に頼るのは間違いです。日本の水はミネラル濃度の低い軟水ですが、川の上流域にお住いの方は更にミネラルの少ない水を飲んでいます。上流域=田舎の方がミネラル欠乏症なると言う話はないでしょう。またミネラルの含有は水の味を変えますが、水本来の味とはミネラルの無い純水の味ではないでしょうか。逆浸透膜浄水器の純水の味について、お客様の評判は非常に良好です、ただし、味は好みがありますので実際に試してみるのが良いでしょう。弊社では導入前に逆浸透膜式の浄水器をお試しになりたいお客様向けにデモ用の浄水器をご用意しております。薬局では赤ちゃんの粉ミルク用の水としてピュアウォーターが販売されていますが、製造工程で逆浸透膜通過後に活性炭フィルターを通さない場合があり浄水器の純水とは味覚的に差がある場合があります。
水の味は温度に左右される事もお忘れ無く、冷たい水は美味しく感じるのです。
(水中の無機ミネラルの必要性についての詳細はこちらを御覧下さい)。
逆浸透膜浄水器へ批判的なコメントを記載しているメーカーの浄水器は当然ながら逆浸透膜式の浄水器ではありません。方式としては活性炭主体でゴミ取りフィルターとして不織り布やセラミックフィルターを使用した浄水器です。セラミック採用の浄水器には「セラミックが自然の本来の水に戻す」等、ものスゴイ事を宣伝しているメーカーもあります、まるで魔法の世界ですね。これらの浄水器はミネラルの形で存在する砒素、カドミウム、水銀あるいは硝酸性窒素などに有効な除去性能は持ちません。ここで「有効な除去性能」としているのは活性炭主体の浄水器でも活性炭にイオン交換樹脂を添加すると初期通水時において様々な有害物質に除去性能を示す場合があるからです。消費者の方にはここでご注意頂きたいのですが、浄水器が「有害物質を除去出来ます」と「有害物質に対応出来ます」は同義ではないと言う事です。例えば危険とされる物質が100ある内20しか除去出来なくても、あるいは80%以上の除去率を示す使用可能水量が非常に少ない量でも「除去出来ます。」は嘘ではないと言う事です。
この様に浄水器の宣伝して行くと活性炭は誠に便利なフィルターで様々な不純物を吸着しますから様々な有害物質について「当社の浄水器は除去性能を示しました!」という結果を載せる事が出来ます。でも、よく見て下さい、元の原水に何ppmの有害物質があって、それが浄水器を使う事で何ppmに下がったか記載されていますか?それは第三者機関の監視の元に行われた試験ですか?酷い例ではただ試料水の分析結果を表示しただけの場合もあります。例えば元の水に有害物質が含まれていなければ浄水器を通した水にも当然有害物質は含まれません。水道水専用の浄水器とは行政が安全と言っている水道水を使っているのだから、浄水器に通した水の安全性についてメーカーの責任は無いよ、という事でしょう。
10?30万円以上で販売されている逆浸透膜式以外の高級な浄水器は殆どが活性炭を主体としたシステムです。浄水器を高値で販売する為に様々な説明や宣伝文句を並べますが、慎重にその文章を読むと根拠やデータが非常に曖昧であることが判ります。活性炭主体の高級浄水器は一流メーカーの5000円程度の簡易的な浄水器(中空糸+活性炭)と性能差があるのでしょうか?確かに浄水器のフィルター容量は大きいと思いますが、浄水器の本体はただの通水ケースであり、フィルターも非常に単純な構造です。
逆浸透膜浄水器は水道水だけではなく、有害物質の検出された井戸水にも対応可能です、一方で水道水限定でしか使用できない浄水器、両者の性能差を考えればネガティブキャンペーンをしてでも、と考えるのは判りますが、現実に高性能な浄水器が存在しても、取り扱いの難しい手間暇の掛かる仕事はしたくない、楽に儲かる仕事を守りたい、そんな浄水器販売者の思惑が透けて見えます。
インターネットの普及した現在に於いて、浄水器の商品価値は企業が設定するものではなく消費者の方が決める時代です。様々な情報の中、弊社ホームページが科学的、論理的にご検討頂く助けになれば幸甚に存じます。