浄水器のプレフィルターを定期的に交換することによって、逆浸透膜フィルターの負荷を減らし、寿命を延ばします。
フィルターの交換頻度は水質、具体的には原水中の不純物の量と水の使用量に依存しますので1年に1回の交換が必ずしも適正とは言えませんが、早めに交換して逆浸透膜フィルターの負荷を軽減する事が良好な状態で長く浄水器を使用できるようにする為のコツだと考えています。
1st?3rdセディメントフィルター、高性能活性炭フィルターは1年に1回交換、逆浸透膜は通常3?5年が交換サイクルとなりますが、逆浸透膜の交換は、あくまでも除去性能を計測して交換時期を判断します。
同じ逆浸透膜浄水機でも、浄水器メーカーに依っては「浄水が出来なくなったらフィルター交換をすればよい。」「4年間フィルター交換不要。」など乱暴なセールストークを耳にする事もありますが、弊社の常識で考えられません。フィルターの目詰まりで浄水器から水が出てこなくなる場合もありますが、水ができていても水質が劣化しているケースもあります。また水が殆ど出来ない目詰まりの状態で長い間、浄水器を運転すれば電動増圧ポンプが損耗したり、内部圧力の上昇で水漏れトラブルの原因にもなりかねません。逆浸透膜浄水機は定期的なメンテナンスを必要とする浄水器です。詳しくはメンテナンスの概要を御覧下さい。
ACRT?550MPSを例にとると浄水器のフィルターは5段階で構成されています。
1st:5ミクロンセディメント(繊維)フィルター
2nd:高性能活性炭フィルター(フタムラ化学工業(株)製)
3rd:1ミクロンセディメント(繊維)フィルター
4th:逆浸透膜フィルター(米国フィルムテック社製)
5th:ポストカーボン(活性炭)フィルター
1st?3rdの
除去率が低下しないからと浄水器のプレフィルターを耐用期間以上使用するのはおやめ下さい。プレフィルターは心臓部の逆浸透膜を守るために浄水器へ装備されています。プレフィルターの交換を怠ると、目詰まりで造水速度の低下を起こしたり、除去しきれなかった遊離残留塩素によって逆浸透膜の溶解により除去率の低下、場合によっては浄水器そのものの寿命を縮めてしまいます。
ポストカーボンフィルターは逆浸透膜を交換するときに一緒に交換します。
フィルターを含めた浄水器のメンテナンスコストも他方式の浄水器に較べ、決して高くありません。
詳しくはフィルター詳細をご覧下さい。