水に溶けている無機ミネラルを栄養源として期待するのは間違っていますし、水に溶けている吸収効率の悪い僅かなミネラルが浄水器で除去されても栄養学的には全く問題が無いと言えます。
浄水器にカルシウムなどのフィルター装備することも出来ますが、短時間の水との接触で期待する程のミネラル量が水中に溶け出すのかは疑問の残る処です。弊社で在庫しているカルシウムフィルターは使用開始時は不味くて飲めない程に味が付き、1週間位でミネラル溶出量は極微量になり、味覚的には感じなくなります。浄水器のフィルターとして在庫はしていますがお勧めしません。
ミネラルの話の中で無機ミネラル、有機ミネラルの事に触れていますが少し補足をしておきます。
ドラッグストアで販売されているサプリメントのミネラルは金属を細かくした粉が入っている訳ではありません。人体に無害なイースト菌などに一度食べさせて有機ミネラルに変え、人体に吸収しやすくしているのです。
詳しくはミネラルの話をご覧下さい。
日本の水は基本的に源流に近くなればなるほど、柔らかい軟水の水です。山の清水が甘く感じるのは、上流域の下水による僅かな塩辛さが残る水道水を飲み慣れた舌が、不純物が少なく塩辛さの無い軟水を甘いと感じるのです。これは逆浸透膜浄水器の純水を初めて飲んだお客様の感想に近いものです。
水源を遡り、栃木県の北部に行けばTDSメーターの数値は水道水でも30?50ppm位しか計測しません。これが東京に来ると100?150ppm、私どもの本社の千葉市で200ppmと河を下り河口に近くなるほど上昇し、利根川河口付近の銚子市では300ppmに近くなります。この数値はミネラルと言ってよいものですが、その由来を考えれば上流域にお住いの方が流した下水の屎尿、工場廃水などが主でしょう。有害無害を問わずミネラル単位の不純物を除去出来ない浄水器のメーカーは「有害物質だけを除去して体に必要なミネラルはそのまま!」と宣伝していますが、そのミネラル、本当に必要ですか?逆浸透膜式の浄水器なら有害ミネラルも95%以上除去出来ます。